不人気職種と言うのはもう止めよう

人手不足は業界の課題ではなく、日本の課題

介護業界では、ずっと人不足が続いています。
そして「不人気職種だから」と言い続けています。

そろそろ、この「不人気職種」というのは辞めませんか?
この人手不足は、何も介護だけでの出来事ではありません。

公務員やインフラ系企業(電力会社や通信会社)、一部大手メーカー以外は
ほぼ全ての企業が人手不足だと言っています。

そもそも日本自体が少子高齢化が進み、生産労働人口が減少しているので
残念ながら当たり前の現象なのかもしれません。
そして地方に行けば行くほど、この現象は厳しさを増して行きます。

 

介護は実はマシな状況?

各拠点単位で見れば人不足であるのは間違いありません。
それに人員基準がある以上、足りない場合の危機度は確かに高いです。
それは絶対に間違いありません。

でも冷静に「介護業界」を見てみると、
上記の人気企業(業界?カテゴリー?)以外で見ると、
介護業界には実は人が集まってきているんじゃないかとも思っています。

もちろん個別施設で言えば、足りないです。
2025年には全国で38万人足りなくなるというニュースソースも出ています。
(参考:みんなの介護

介護業界の人材不足問題の中心は、
「需要が増えすぎていて、供給(はある)が追いつかない」
ということなんではないかと思います。

経営陣に関しても介護の世界は増えていると感じますし、
介護現場で働く方も、異業種から来る方や、主婦の方の次の仕事で選ぶ方など
多々見られます。

これは他の業界から見ると羨ましいことのようです。
他の業界はそもそも異業種や未経験の人が来ないので、
「需要は変わらない(減っても)、供給は(それ以上に)減っている」
という状況なんです。

これは同じ「人手不足」でも意味合いは全く違ってきます。

介護は不人気職種とは言えないし、言ってもいけない

はっきり言ってこの状況は
不人気職種ではない
ありません。

もちろん、業界全体で人が足りないのは間違いはありませんが、
この事実はしっかりと認識しなければならないのです。

何故ならば
「不人気職種だ」
と声高に叫んでいるところに、そんな業界に誰が行きたいと思いますか??

自分達から他の求職者に対して、
暗に「辞めた方がいいよ」
なんて言っている業界行きたいですか?

自分達のリーダー達が
「不人気だー!」
って叫んでいる業界で誇りを持って働けますか?

何も嘘をつけと言っているわけではなく、
事実をしっかりと認識して、わざわざ人を遠ざける必要はないということです。

介護の入り口は学校・資格に縛られない

「そうは言っても、介護の学校に人が集まらないじゃないか!」

という反論もあると思います。
これについてコメントすると、

  1. 他の学校も集まらなくなっている
  2. 介護は他の専攻(学部学科)からの入職も多い
  3. 専門で受ける必要がない

こういう理由が挙げられます。

特に、介護職に就くにあたって
福祉の専門学校や大学に行く必要性はないのが現状だと思います。

医師や各種療法士、看護師などの資格は学校に行かなければ取れない資格です。
その後のキャリアもそのまま病院などが当たり前になっています。

しかし介護は、経験年数と試験で取れる資格でもありますし、
資格がなくても働ける仕事でもあります。

それであれば、その専門職種の学校に通う必要もないので、
集まらないというのもよく理解できるのです。

今やるべきは定着・教育

ここまで「不人気ではない」と言ってきたのは、
だから安心しろ!ということを言いたいわけではありません。
そもそも、人手が足りていないのだから、安心できるはずがありません。

ここで考えなければならないのは、
人材の定着と教育
この2点です。徹底的にこの2点なんです。

上でも書いたように、介護はまだ他の業界からも人が入ってきています。
しかし、「もうこんな業界で働けない!」と言って出ていってしまう人もいます。

その辞めていく原因は

  • 給料が安い
  • 人間関係が・・・。
  • 教えてくれない
  • ひどい扱いを受けた
  • 残業が多い

などが挙げられますが、都会はともかく地方部においては
他の産業(公務員、インフラ系を除く)と比較をしても、そこまで安くはありません。
(もちろん、異業種と同様に頑張って昇進しなければなりませんが)

公定価格が決まっている介護保険事業である限り
他の事業所よりあからさまに低い(高い)ということも起きないでしょう。

すると、職場環境の方が実は大きな問題であるケースがほとんどです。

背中を見て覚えろ!
仕事でしか覚えられない!

のような職人型の教育は、今の時代は論外です。

仕組みとして、人材育成をする環境を作り、
過不足のないコミュニケーションをとることがまずその一歩です。

人手不足が慢性的といっても、一部集中的に人材が集まっている介護施設も
実は全国にいくつもあります。

そういうところは、まず退職者が圧倒的に少ないです。
それは、最初は苦労をしながらもそういう職場環境を作り上げ、
「ここで働けてよかった」と思う職員が増え、
その環境を知った人が応募してきているのです。

緊急的に人を取らなければならない状況もわかりますが、
力と時間を注がなければならないのは、定着と教育です。

「ここで働けて良かった」
という職員がいる施設のトップは、絶対に
「介護は不人気職種だから」
なんて言葉は吐きません。

これから労働人口はさらに加速して減っていきます。
そこでまず淘汰されるのは、「不人気職種」という言葉に逃げている施設です。

定着・教育への取り組み策は様々です。
いろんな情報発信もされています。

まずは行動!
頑張りましょう!!

株式会社ビジテラス
本田新也