『定着』と『育成』は人材戦略の要

2018年7月4日

理念と理想のケアは、裏付けがあってこそ

前回のブログでは人材戦略でまず行うべきことは、
定着と育成という話をしました。

 

人が足りないと、採用からスタートさせたくなってしまいますが、
どんな業種でも人が足りない時代だからこそ、
「定着」「育成」に力を注いだ方が
その後の採用にもつながるのです。

 

どう採用につながるかというと、求職者も当然ながら
使い捨てられるような施設では働きたくありません!

 

考えるまでもなく、当たり前のことですよね。

 

ではどこで判断するかといえば、
「どのような研修体制になって、どのように実施しているのか?」
という部分です。

 

 

介護の世界でよく耳にする

「暖かい介護」「寄り添ったケア」「家族のような・・・」

これらの言葉は残念ながら使い古され、都合よく使われてきました。

その結果、転職を考える人はこの言葉を信用しません。

 

口ではそう言っても実際には、

「芋洗いだった」「家族を預けたくない施設だった」などを

体験してきているため、その裏付け(信用づけ)が大切になってきます。

 

だからこそ、

「どのような研修体制になって、どのように実施しているのか?」

しっかりと

計画し、整備し、実践し続け、更新し続け、発信しなければなりません

 

定着と育成は好循環を生む

今の人口減少時代において、採用力が強いところは

「定着」と「教育」

に力を入れていることは間違いありません。

 

外部からの教育やノウハウ、職場環境改善にお金や時間を投資し、

「定着率」

「一人前になるまでの時間」

を明確に改善させています。

 

すると、
人材を得るために掛けていた
・採用広告コスト
・採用イベントへの人件費
・紹介手数料、派遣費用

 

さらには、採用・教育時のコスト
・教育コスト(指導者・新人の人件費)
・配置上のコスト
・事務処理コスト
・ストレスコスト(教育上の心理コスト)

 

その上
・離職に伴う事務処理コスト
・ストレスコスト(無駄足になったストレス)
・ストレスコスト(また人が足りないというコスト)
・再募集をかけるコスト

 

これらのコストを削減でき、削減した分をさらに定着や教育に再投資をし、
今度はあそこで働きたいという人も増えるため、採用コストが減り、
そうなると良い人材しか集まらなくなるので、定着もよりしやすくなるという
最高の良循環に入ることができます。

 

当然、その過程で取り組んでいる研修などもホームページなどを通じて発信することも
採用に良い影響を与えるものとなります。

 

多くの法人にとって、今の環境はとても厳しいものだと思います。

定着育成に大きく舵をきる(投資する)ことをしなければ、
今の採用難は続くどころか、働き手が減るからには、
もっと厳しい状況になることは間違いありません。

 

実際に現在、人材の「定着」「育成」「採用」にうまくいっている法人に話を聞くと
ある段階で苦しいながらも、変化を起こし、今の状況になっているということを言います。

「定着」と「育成」の鍵

「定着」と「育成」

この2つは両輪として動きます。
想像がつくと思いますが、育成がうまくいっているところは定着もうまくいきます。

 

両方に共通する鍵は2つあり、

 

  1. 体系的にフォローを行う
  2. 教育の仕組みが人の学びの体系に沿っている

 

まず体系的にフォローするというと、

悩んでいるタイミングはそれぞれだ!

と反論を受けそうですが、
その通りだと思います。だから、悩んでいそうなときには声をかけて欲しいです。

 

一方で体系的に整えておかないと、現場業務が忙しく抜け落ちやすいのです。

 

例えば、

7日目には、仕事の中で不安なことを聞く
14日目には、慣れてきたか、わからないことを聞く
30日目には、技術知識チェックを行い、本人の習熟度について、本人の認識と現実のギャップを埋める
60日目には、・・・

 

という風に定めておくと、最低限の拾い上げを行うことも出来ますし、
だんだんと法人に指標が生まれてきて、ドロップアウトしそうな方を救いやすくなります。
(そういうプログラムもあるので、興味のある方はご連絡ください)

 

次に、教育の仕組みが人の学びの体系に沿っているというのは、
人が知識や技術を習得するには、流れがあります。

 

例えばいきなり現場のOJTをしたところで
それを知識として納めようがないからです。
その棚を作るために、基礎技術のOff-JTが必要です。

 

また一気に必要な知識を押し付けられても人間は消化不良を起こし習得できません。
一つのことを覚えたら、それを中心に知識が広がるというのが習熟のさせ方です。

 

しかし往々にして、1ヶ月にこれくらいとか、3ヶ月の間にこれだけはできるようになって欲しいという希望の元にプログラムが作られていることが多いです。

 

このようにそもそもこちらの都合で押し付けようとしても、その方は潰れるだけです。
例え、過去にそれでうまくいった人がいたとしても、たまたま優秀だっただけということです。

  1. 体系的にフォローを行う
  2. 教育の仕組みが人の学びの体系に沿っている

 

この2つを定着・育成では大切にし、取り組んでいただきたいと思います。

株式会社ビジテラス
本田新也